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はこでごはん

僕らはどこにも開かない

妹に借りました。電撃文庫から出版されてます。なんかちょっと変わった話だよって聞いて、読んでみた。

ストーリー、説明するの難しい。変わった人が色々出てきて、そのなかで殺人事件が起こったり、恋を知ったり。なんかそんな話。
変わった人、とは魔法を信じていたり、他人の人生をスキャニングできたり、っていう。あと優等生と殺人願望持ってる人と、白い色を持つ主人公。
あらすじを話すのは難しいけど、これはミステリーでもなくラブストーリーでもないことは断言できるねえ。

感想としては・・・あんまうまく言えないけど、感動しない。何か得るわけでも、ない、かなあ。
作者の言いたいことはよく伝わってくる。そういう文章力はある人だと思う。けど、なんか得るものがないんだよねえ。これは人によるだろうけど、私は、「へえ、そう」で終わっちゃうなあ。
特異な登場人物が、妙にリアリティに描かれているから逆に非現実的な感じがする。「こんな子いねぇよ」と思ってしまう。なんだけど、でも、誰にでも「そういう」部分っていうのはあるだろうなあとも思う。例えば、主人公のように、「相手の望んでいる答えを返す」とかね。私自身もそうだ。だけど、普通の人はそればっかりじゃいけないからちゃんと自分を持とうとする。そうやって成長なり進歩なりをするわけで。でも、この登場人物たちは"変化"しようとしない。言い方おかしいけど、完全に不完全って感じだ。だから結局「こんな子いねぇよ」で終わっちゃうんだけど。

「問題作」とあるけど、そう「問題作」でもないかなあ。全編に渡って言いようのない"違和感"がある。けど、それは些細なもので、例えば"狂気"が描かれていたり、表現が"過激"であったりというような、そういう強い印象を受けるほどでもない。そういう奇妙さに関しては確かに"前代未聞"だろう。いや、奇妙というよりは"中途半端"のほうがしっくりくるかもしれない。
とにかく、"変わった話"。それ以上でも、以下でもない。軽いから1日で読めちゃうし、読む価値はあると思います。



by hacohako | 2005-06-14 23:51 | 本箱

のんきに生きる新社会人〔あや〕が映画の感想とかを放り込むブログ
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